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砲台跡

1853年(嘉永6年)浦賀にペリーの黒船が来航して以来、
海防の必要性を痛感した幕府の命により、
高松藩主が1863年(文久3年)に屋島最北端の長崎の鼻に砲台を築いた。
上段に守備兵の屯所、中、下段に大砲が備えられていたという。
私が訪ねたときは、その跡は夏草に埋もれていた。

     ◇   夏草の花に埋もれて砲台跡   ◇

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夏草の花.jpg
                           花の名前は分からないけど、今を盛りと咲いて

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                                          アップするとこんな花

 

ここは瀬戸内海国立公園に位置し、女木島、男木島、大島、豊島、小豆島など、
美しい瀬戸の島々が見渡せる場所。
海に突き出たところが長崎の鼻、ここに砲台を築いた。

     ◇   万緑の島を遥かに砲台跡   ◇

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先端にはその礎石が今も残る。

     ◇   砲台の礎石や夏の潮騒に   ◇

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青葉木莬(あおばずく)

「頭巾をかぶせたような頭で丸い顔の、金色の目をしたフクロウ類。
日本には夏鳥として渡来する。
渡来してすぐよりも、青葉のころからよく鳴き始め人目につきやすくなる。
平地から山地の樹洞に2~5個の卵を産み、雌が主に抱卵し、
雄はその間巣穴の見える枝にじっと止まって見張りをする。
孵化がすんで4~5日たつと、雌は巣から出て雄と見張りを代わり、
雄はより離れたところへ移動する。
雛は夕暮れ近くなると、チリリチリリと鳴いて親に餌をねだる。」

これは野鳥図鑑のアオバズクの説明の一節。

先日蓮の花を見に行ったとき、少し離れた大きな木の上の方を指差したり、
双眼鏡を覗いたりしている人達に出会った。
一体何が見えるのと近づくと、あっフクロウ!!
それがフクロウではなくこのアオバズクだった。
その人達からも前述の野鳥図鑑と同じようなことを教えてもらった。
じっと枝に止まって、巣の雛鳥を守っているのだろうか。

     ◇   身じろぎもせず雛守(も)るやあおばずく   ◇

あおばずく.jpg

フクロウは俳句では冬の季語だけれど、アオバズクは夏鳥として渡来するということで、
お叱りを受けるかも知れないが、夏の季として使った。
私のカメラではこんなボケボケの写真になってしまったが、
野生のアオバズクを見たのは初めてなのでアップすることに。


蓮の花

久し振りに栗林公園を散歩。
蓮池の周りをぐるりと一巡り。
木々の間を渡ってくる風が心地よい。
蓮池が一望できるあるあずまやには緑の風が吹き通る。
街中にある公園だが、緑の効果は素晴しいと実感する。
hitoさんのブログで栗林公園の蓮の花を見せていただいてもう随分になるので、
花の具合はどうかしらと思いながら出かけたが、見事な花を次々と咲かせ続けていた。

     ◇   蓮池に風の一亭ありにけり   ◇

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今にも零れ落ちそうな花びらも

     ◇   風待って一片散らしそうな蓮   ◇

蓮、散りそう.jpg

 

散った花びらがすっぽりと葉の上に

     ◇   散りつくす花びら溜める蓮の葉も   ◇

葉の上に散る蓮.jpg

 

やっぱり白蓮は素晴しい

     ◇   けがれなきとはこのことよ白はちす   ◇

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枇杷山

収穫の始まっている枇杷山が見渡せる郊外をドライブ。

丁度お昼を知らせるサイレンが鳴り渡り、
作業をしていた人達は昼餉(ひるげ)に帰り始める。
のどかな山際の風景である。

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      ◇   枇杷山に梯子置き去り昼餉時   ◇

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下手の横好きで長年描いてきた絵が100枚近くになっていたのを、
思い切って整理しました。
思い出にと写真に撮ってアップしたので、
よろしかったら左のメニューの油絵の画像をクリックしてのぞいてみて下さい。 


田水張る

知人の家のすぐ前の田に水が張られた。
今年はいつもより少し遅い田植えになるようだ。
住宅地に囲まれた田んぼで、知人から聞いた話では、
跡を次ぐ者もいないし、私ら年寄りだけで、いつまで田んぼが出来ることやら
と言いながら去年は稲刈りをしていたとか。
でも今年もやっぱり田植えの準備が出来たようだ。
水を張った田んぼの上を風が吹き渡っている。

     ◇   田水張り終えて漣(さざなみ)生む風よ   ◇

田水張る.jpg


 先日通りかかったら、植えたばかりの苗が風にそよいでいた。

田水張る、植田.jpg


目高(めだか)

買い物帰り、一軒の家の前に涼しげな水草を浮かしている甕が二つ。
近寄って見ると、あっ、メダカ、メダカ、メダカ。
一つの甕には普通の目高、もう一つには緋目高。
覗き込むとあっという間に水草の葉陰に隠れてしまう。
その素早いこと、素早いこと。
自然の中では見ることが少なくなって絶滅危惧種になってしまっためだか、
なんだか懐かしくて暫く覗き込んでいた。

     ◇   静かなる昼を緋めだか群れ泳ぐ   ◇

     ◇   人影についと目高の散る早さ   ◇

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めだか.jpg

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前回の記事で 多夢さんから2000個目のniceをいただきました。
休み休みのブログなのにいつのまにか・・・
いつも見に来てくださる方々に感謝です。

多夢さんのリクエストにお応えしてバナーを作ってみました。
あんまり上手ではないですが。。。

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楊桃(やまもも)

近くのマンションの横に楊桃が植えられていて、結構大きい実を付けている。
実はまだ青いが、熟してくると食べられそうだなと眺めていると、
木の根元に青い実のまま落ちた楊桃がたくさん転げ落ちていた。
このところの水不足のせいかも。

     ◇   青きまま落ちし楊桃(やまもも)あまたなり   ◇

落ちたヤマモモ2.jpg

ヤマモモ.jpg

昨日ここを通ると、もうすっかり色づいて、赤くなった実が沢山転げ落ちていた。
最近は楊桃を捥いで食べる人もいなくなったのだろう。

楊桃色づく.jpg

 

楊桃 完成.JPG


花菖蒲 つづき

ここは、花菖蒲の見頃には大勢の人が訪れて、
地域の人たちが楽しみにしている場所でもある。
手入れも行き届いて、終わった花の花殻は小まめに摘み取っていく。
沢山の種類の花が栽培されていて、それぞれ風雅な名前が付けられていた。

     ◇   花殻積む袋を背ナに菖蒲園   ◇

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花菖蒲業平.jpg
                                業平という名前、なんとなくそんな感じ

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                                         こちらは千姫

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                                  名前は忘れたけど清楚な白い花も


花菖蒲

隣町の浄水場で、花菖蒲が見頃とのニュース。
普段は入れない浄水場だけど、この花菖蒲の一時期だけ一般公開してくれる。
幼稚園やら老人施設からのお出掛けの人たちも来ていて、園内は大勢の見物客で賑わっていた。

     ◇   花菖蒲巡る園児の声響く   ◇

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色とりどりに
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十薬の花

十薬(ドクダミとも言う)の花が咲いている。
薬草でもある十薬は強い植物らしく、
御近所のブロック塀の間から毎年顔を覗かせて白い花をつける。
夕方急にざざっと雨音がし始めた。
暫く大きな音が聞こえていたが、そのうち急に静かに。
もう止んだのかなと外へ出てみると、
雨に洗われた十薬の花の白さが、冴え冴えと一際鮮やかだった。

     ◇   十薬や雨後の夕べに白極む   ◇

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