大年(おおどし)
いよいよ年も押し詰まった。
大晦日のことを大年とも言う。
仕事を持っていたころは、年末休みにはいってから、
さあ大掃除だ、おせち作りだとてんてこ舞いだった。
あれをして、これをしてと、歩くのも自然と早足で。
俳句はそのころ作った句。
◇ 大年を汗ばむほどの大股で ◇
今年も忙しげに人が行き交う。
皆様、どうぞよいお年をお迎えください。
年用意 干支の丑作り
地域のコミュニティセンターから、干支の丑作りの講習会のお知らせが廻ってきた。
この種の催しには今まで参加したことなかったけど、ふと行ってみたいなと。
当日私が行った時には、定員ほぼ全員集まっていて、
先生から一人ずつ材料を配っていただいて講習会開始。
何しろ粘土細工など、小学校の工作の時間以来のこと。
四苦八苦しながら、でも先生の優しい指導のおかげで、
何とかかんとか出来上がっていく。
「うわ~足が取れた」とか「尻尾の粘土がたりないよ~」とか賑やかなこと。
太っちょや痩せっぽちや、それでも出来の悪い子ほど可愛いの喩えどおり、
自分のが一番可愛いと・・・
◇ 賑やかな干支の丑作りも年用意 ◇
出来上がり
冬麗
それから急に寒くなって、真冬だ!!と思う日が続いたかと思うと、
今度はまた一転、暖か。
寒暖の差が激しい今年の師走である。
晴れ渡って暖かな冬麗の昼下がり、きらきら輝く池面を白鷺が飛び翔っていった。
◇ 冬麗の水のきららに鷺翔ちぬ ◇
箒木(ははきぎ)
その色に惹かれて、自転車を近づける。
この茎を乾燥し束ねて、箒に利用したことから付いた名前だとか。
箒草(ははきぐさ)、箒草(ほうきぐさ)とも言う。
この箒木の実が畑のキャビアと呼ばれる「とんぶり」だということは、つい最近知ったばかり。
尤も、私は食べたことはないのだが。
箒木は夏の季語。
そのころは青々とした色が見事であるが、今はこんなに綺麗な紅色に染まって・・・
私は自転車を止めて暫く見入っていた。
箒木紅葉ということで、今日は秋の季語として使った。
◇ 自転車止め色づき初めし箒木に ◇
干し柿
お日様の光を浴びてオレンジ色が際立ち、一気にベランダが華やぐ。
幸せな暮らしを垣間見ているようなふんわりした気分になる。
こうして少しずつ飴色に変わり、あの甘い干し柿になっていくのだろう。
◇ 日を溜めて干し柿日々に甘さ増す ◇
背高泡立ち草と蜜蜂
この花、一時アレルギーの原因と疑われたため、なんとなくイメージが悪いが、
それは濡れ衣であったらしい。
群生するので、蜜蜂たちには格好の働き場所らしく、
秋晴れの下、ぶんぶんと蜂の羽音の絶え間がない。
◇ 秋天を一日蜜蜂忙しく ◇
芒(すすき)
讃岐は昔から、雨が少なく水に泣かされていたので、
溜め池の多さは日本一ということを以前に書いたことがある。
都市化に伴って、その溜め池も埋め立てられてきてるけれど、まだまだ残っていて、
我が家の近くでも、ちょっと足を延ばすと溜め池に出会える。
最近は池の土手が格好の散歩コースになっていたり・・・
土手の斜面は今、一面の芒に覆われて風に靡く。
◇ 土手巡り風の芒となりにけり ◇
芒の穂綿が少しずつ解けて、風が来るたび池面へ飛ぶ。
◇ 池の面へ芒の穂綿飛ばんとす ◇
溜め池周辺は昔は一面の田んぼだったけれど、先日行った時も、また新しい団地が一つ。
◇ 団地一つ増えたる風の芒かな ◇
秋祭り
秋祭りのシーズン。
我が家の近くの小さな八坂神社も、つい先日が秋祭り。
獅子舞の鉦の音や子供神輿の掛け声が聞こえてきて・・・
私も神社へお参りに。
お参りを済ませたら御神籤を。なんだか嬉しそうな彼女達。
◇ 待ち人は?それは内緒よ秋祭り ◇
境内には屋台も出て、ソフトクリームを買ってもらったり、
金魚すくいをしたり(玩具の金魚だったけど)
◇ 秋祭り兄ちゃんの次は私にも ◇
家の前では獅子舞が
舞い終えたお獅子から出てきたおじさんが、ママに抱かれて見ていた子に近寄って獅子頭を・・・
◇ 秋祭り坊や触ってみるかいと ◇
ええっ!!
怖いよ~と泣き出しちゃった坊や
代わりにお兄ちゃんが獅子頭を撫で撫で。
白萩
もう萩も終わりかけているが、このご近所の白萩は、
少し遅れてまだ咲き続けている。
萩の花は今が満開というよりは、咲いては散り、また咲いては散りと
そんな花の風情にあわれの感が深い。
庭から水路に枝垂れたこの白萩も、咲いては散り、散っては咲き・・・
◇ 白萩の咲きかつ散りて流れけり ◇
鬼蓮の花
車椅子生活をしている義兄を乗せて久し振りに郊外へドライブ。
鬼蓮の花が見たいというので去年はまだ元気だった義兄が運転して行ったという
道順を教えてもらいながら鬼蓮の池を訪ねた。
稲穂を垂れた田んぼ道を、今を盛りと彼岸花が咲き誇り、まさに時は秋。
到着したのは鬼蓮が水面を覆い尽くしている小さな池。
花はどこ、どこ?と目を凝らすが、なかなか花の姿が見つからない。
もう花は終わったのかしらなどと話してると、近くの農家の方が出てきて、
もう少し向こうの方に咲いてるよと教えてくれた。
義兄の車椅子を押して池の堤ををぶらぶら廻ってみる。
あっあれだ!! 咲いてる、咲いてる、初めて見た鬼蓮の花、
赤紫の小さな小さな花。思っていた花の感じとあまりに違っていたので・・・
◇ 鬼蓮の花の意外に小さかり ◇
◇ 炎となりて畦に満つなりまんじゅしゃげ ◇
久し振りのアップです。
また、少しずつブログ再開したいと思います。